水口結貴 消費者問題研究会 | 日記 | 高齢者ネットトラブル「アダルト情報」がトップ

NHK総合、NHK教育テレビ(Eテレ)にも出演。消費者問題の第一人者。

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水口結貴 消費者問題研究会 の日記

高齢者ネットトラブル「アダルト情報」がトップ

2017.06.23

こんにちは。 消費者問題研究会です。 最近、高齢者の方がインターネットをめぐってトラブルに巻き込まれるケースが目立っています。 スマートフォンの普及もあって、高齢者の方でも生活にインターネットは欠かせないものになっています。それだけに、例えば「有料動画サイトの利用」などと偽った架空請求などには対策をしておきたいものです。 総務省の調査によれば、65~69歳のネット利用率は2010年末では57%。
それが2015年末には71%にまで伸びています。同様に70~79歳では、39%から54%と上昇しました。
このように高齢者のインターネット利用者は増えるにつれ、ネット関連のトラブルも増えています。 以下は、国民生活センターが発表した資料です。 2015年度の商品やサービス全般に関する相談では、「アダルト情報サイト」が60代で1位、70代でも2位になりました。 インターネットの会員制サービスなどの「デジタルコンテンツ(全般)」は、60代で2位、70代で3位になっています。 特に注意喚起されているのが「詐欺(金銭をだまし取ろうとする等」です。 例えば、こんな声(例)が高齢者から上がっています。

○大手動画配信サイトを名乗る業者から、携帯電話に「未払の利用料がある」という連絡が携帯電話にあった。仕方なく連絡したら「払わないと裁判にする」などと言われた

○アダルトサイトを見ようとしただけなのに「登録完了」という画面になり、業者退会を申し出たら高額な利用料を請求された 総じて高齢者の方は、若い方よりインターネット環境や操作に慣れていないし、知識も多くはないと思われます。そのため、インターネットトラブルに巻き込まれやすい、と言えるでしょう。

あるシニア向けのパソコン教室事務局の方によると「高齢者は律義で生真面目な人が多いので『自分で何とかしなくては』と相手に連絡したり言うがままになってしまうことがある」と言います。
さらに、こんな注意点もあるということでした。

「あせって解決しようとして、添付ファイルを開いてしまう。または新しい(次の詐欺)サイト等へ誘導するボタンを押してしまう人が多いようです。こうした行動をしてしまうと、架空請求メールが届くコンピューターウイルスに感染したり、個人情報が流出する可能性が高まったり、危険性が高まるようです」、と注意するように呼びかけています。 また、インターネットでトラブル解決方法を検索(調べる)のも、別の問題が発生する場合があるようです。
例えば、「インターネットトラブル相談窓口」と称する業者が「相談は無料」や「返金は可能」などの誘い文句で被害者を集め、高額な依頼費用などをだまし取とろうとするケースが急増しています。 国民生活センターでは「慌てないで慎重に行動してほしい。慌てて変な所に相談すると二次被害につながるケースもある」と説明しています。 こうした請求は受けたら、どうしたらいいのでしょうか?
「身に覚えがなければ、無視するのが一番」ということでした。何もしなければ被害に遭うこともないからです。 それでも万が一、トラブルに遭ってしまったら、家族や消費生活センター、行政書士などの法律家などへできるだけ早く相談しましょう。 高齢者の被害を減らすには周囲の注意(協力)も大切です。
高齢者の社会的孤立や認知力の低下などが原因で、こうしたトラブルに遭う場合も多いようです。
高齢者が困った様子であったり、態度や言動に変化・変な所が見られたらできるだけ早く本人に確認するようにしたいものです。

年と取るにつれ身体が不自由になってくる高齢者には、インターネットを使って買い物や調べ物ができるメリットは大きいと思われます。 インターネットを上手に積極的に利用するためにも、高齢者の方にもインターネット上にどんなトラブルがあるのか、トラブルに巻き込まれた場合はどうすればいいか等をを理解してほしいものです。

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