水口結貴 消費者問題研究会 | 日記 | 「詐欺FAX」の被害が増えている?「振り込め詐欺」の新手法

NHK総合、NHK教育テレビ(Eテレ)にも出演。消費者問題の第一人者。

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水口結貴 消費者問題研究会 の日記

「詐欺FAX」の被害が増えている?「振り込め詐欺」の新手法

2016.10.22

こんにちは。消費者問題研究会です。 「振り込め詐欺」については、色々な所で話題になっていますが、その1形態として「ファックス」を使った詐欺があるようです。
今回は、その手法を紹介します。 電子メール、電子マネーにIP電話など、次々に最新の手法を詐欺に利用してきた特殊詐欺グループが目を付けたのは、「意外にも」旧来型通信手段の「ファクス」でした。
特殊詐欺グループは、なんと「月10万件」ものファクスを送っていました。
貸金業者を装った手口で、マニュアルも完備していたようです。警察当局はグループの摘発を進めるとともに、新手の手口として警戒を呼びかけています。 ●「初秋低金利キャンペーン」、「詐欺に注意」などと呼びかけるFAXを送っていた
 
詐欺グループは、例えば、こんな文言を使っていたようです。
「中小企業・初秋低金利キャンペーン!」「ご融資金額 100万円~1500万円」「期間中の実質年率1.45%~6.73%」
資金繰りに悩む中小企業にとって、魅力的なプランが並んでいたようです。いつの時代でも担保や財務の健全性などに弱みがあれば、融資を受けることは難しいものです。
そんな困っている人にとっては、「保証人不要 担保不要」「初めての方も安心してご利用できます」などの文言は魅力的に見えたのでしょう。 ●詐欺の手口 ファックスを受け取った男性は、融通の利きそうな文言もあって、心を動かされた、ということです。
男性はファクスで融資を申し込みました。すると貸金業者が電話をかけてきて、こう言ったそうです。
「事務手数料を振り込めば200万円融資します」。
いわれるがまま、指定された口座に約26万円を振り込みました。しかし、200万円が融資されることはなかった、ことです。
詐欺と気付いたときは後の祭りで、結局この男性は約26万円をだまし取られてしまった、ということになりました。 「保証金等の詐欺には十分にご注意下さい」。ファクスにはこんな言葉まで書かれていた、ということです。 ●警察の捜査 捜査2課は男性が現金をだまし取られたまさにその日、東京と豊島区のアジトを急襲。詐欺容疑で、嘘の電話を架ける「架け子」役で板橋区中丸町の無職、小松正明容疑者(36)ら3人を逮捕しました。 逮捕の架け子は「チンシャクの意味分からない」 マニュアル通りに詐欺遂行
「明らかに上層部がいる。突き上げ捜査を継続する」。捜査関係者は、こう断言しています。容疑者らが「やり方は別の人に指南してもらった」と供述しただけでなく、アジトから詐欺の電話を架ける際の手書きのマニュアルまでが押収されたからです。
同じ被害者から現金を複数回搾り取るための文言はこんなものでした。
《当社コンピューターではエラー表示になってしまい手続きされたと認識してない(中略)顧客IDを付けてやり直して下さい》 こうした、ファクスを送りつける手口で現金をだましとっていたグループのアジトからは犯行に使われたとみられる携帯電話やプリンターが押収されました。

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